よく音楽的な絵画とは聞きますが、絵画的な音楽とはあまり聞かない。それは、絵は静止しているから、常に動いている音は似ようがないということでしょうか。そうすると、常に動いている絵はどうなんでしょう。音楽と絵画、どちらでもないような何か、しいて言えば、即興。と、言うのでしょうか。
ガイコツや鳥、草樹、家、山、河......アオケンさんらしいとしか言えない、飄々としたモチーフたちがすいすいと、明るい色彩を巻き込みながら描かれて画面が出来ていきます。東洋一のフリージャズ・オーケストラ、渋さ知らズのステージで音楽に合わせるように絵を描いたり、三角みず紀さんと絵本を共作したり、はたまたほっこりした芝居を主催したり、金沢と東京を拠点にますます活動の幅を広げています。今回の個展は昨年8月の個展に次ぐもの。ペインティングを中心に、映像や立体、インスタレーション、ライブ、舞踏家、何が出てくるか当日まで分りませんが、きっと期待をいい方向に裏切ってくれるでしょう。
● 会期中のイベント
「食べられるアニメーション」
青山健一 / 小桧山聡子(山フーズ)