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ギャラリー HANA 下北沢

巖谷 國士 写真展「森と水と空、そして旅」

2024年4月5日(金)-14日(日)
OPEN12:00~19:00 *火曜休廊 | 最終日17:00まで


 仏文学者、評論家、そして写真家、旅行家としても活動する巖谷國士の写真展。森と水と空と旅をテーマに、折々に撮影された80余点が出品される。今展に寄せた桑原弘明による新作スコープも展示する。

 

 僕にとって長いこと旅は生活の必然、写真は旅の必然でしたが、ここ4年は海外へ出ることもできないため、日々の生活を旅にして、スマホカメラを持ち歩くようになりました。信州の高原と東京の住宅地で暮すあいだに、また講演に行く国内各所で、森や町の空や水や、木や花やさまざまなオブジェと出会い、瞬間に撮影した写真(光画)から80点ほどを選んで、なじみの画廊空間に展示構成したのがこの個展です。
 以前にフィルムで撮ったヨーロッパの写真も、画廊の要望ですこし出します。旅先で出会った四谷シモンの人形の写真もあります。そしてオブジェ作家・桑原弘明氏は、展示作品の選択に協力してくれただけでなく、この展覧会のために新作scope1点を制作し、出品してくれました。感謝します。 ★ 巖谷 國士

 

Guest Artist:桑原 弘明 / Hiroaki KUWABARA 「水鏡」(タルコフスキーに捧ぐ) 製作年 2024年 

SPECIAL EVENT:巖谷 國士 トークショー「写真とは何か」

4月13日(土)  開場16:30~ 定員20名  ※定員に達したためご予約は終了いたしました。¥2,000 [ 1ドリンク付き ] ご予約はギャラリー HANAまで

Artist Profile:巖谷 國士 / Kunio IWAYA

 1943年東京都生まれ。東京大学仏文科卒・同大学院修了、明治学院大学名誉教授。シュルレアリスム研究の第一人者であり、文学、美術、映画をはじめ、幅広い領域の評論や講演、展覧会監修などの活動で知られる。また、世界各地を旅する紀行作家・写真家でもある。 紀行作家・写真家としては、日本全県と海外66か国をめぐり、ヨーロッパ諸国、地中海・オリエント世界、アジアと日本各地についての著述や講演が数多い。10回を超える写真展では、都市や建築のほか、とくに庭園、水や植物、日常の驚異のオブジェなどをテーマとしてきた。

 仏文学者としての専門領域は、作家アンドレ・ブルトンや画家マックス・エルンスト、写真家マン・レイなどを中心とするシュルレアリスムの文学・美術・写真・映画と、その歴史的・国際的な展開。それらについて多くの著書・翻訳書を発表し、展覧会の企画・監修もおこなっている。代表的な文庫本に『シュルレアリスムとは何か』、ブルトン『シュルレアリスム宣言・溶ける魚』『ナジャ』、ドーマル『類推の山』、エルンスト『百頭女』など。 また近年に企画・監修した大規模な美術展には、「澁澤龍彦幻想美術館」「〈遊ぶ〉シュルレアリスム」「森と芸術」「旅と芸術」「マン・レイと女性たち」などがある。いずれも図録を全巻執筆し、著書として刊行している。