" us_001 ” Oil on panel, 455 × 333 mm, 2026
「海で生まれた我々は、いつまでも水と共に在る。
その水は外界の光を反射して、世界を映し出しながら、体という物体が今ここにあるのだと証明する。
いずれ私を動かすシステムが完全に停止して、形が崩れ、色が褪せるまで、私はただの「膜に覆われた水」である。
そしてそれは他の誰もが同じであり、何ら変わりはない。」マスコマユ
人体やコケをモチーフに、美術解剖学の知見に基づいた独創的な世界を創出するマスコマユ。過去2回にわたるHANAでの個展で、反響を呼んだコケのシリーズを経て、表現はさらなる深淵へと足を踏み入れます。
「us」と銘打たれた本展では、自己と他者、あるいは細胞と精神—それらを等しく内包した「私たち(us)」と向き合い、生命の姿を広く、深く描き出します。マスコにとって美術解剖学的な視座とは、時代の価値観や理論を削ぎ落とし、「真実として、そこに既にあるもの」を捉える行為だと言います。本展では、作家の真骨頂である人体をモチーフにした待望の新シリーズを初披露いたします。
「マスコマユさんの絵画は、人体からコケまで、自然から美の仕組みを学んだ、その結晶なのかもしれません。」 布施 英利(批評家・解剖学者)
下北沢にお越しの際は、是非。
artist Profile:マスコマユ / Mayu Masuko
Instagram: https://www.instagram.com/mayu_masuko/
1996年 東京都生まれ 2019年 東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻卒業2024年 同大学院美術研究科博士後期課程美術解剖学研究室修了現在、東京藝術大学大学院教育研究助手、朝日カルチャーセンター講師など
展示・受賞歴
2019 第3回アートオリンピア学生部門 優秀賞受賞
2020 個展「褪せていく血液と変わらない光」
シェル美術賞2020 入選
2022 メディカルイラスト作成
「Larger Posterior Revascularization Associated with Reduction of Choroidal Anastomosis in Moyamoya Disease: A Quantitative Angiographic Analysis 」(『American Journal of Neuroradiology』)
2023 イラスト作成『医療関係者・教育関係者のためのもやもや病就学支援マニュアル(京都大学医学部附属病院)明日をひらく絵画 第41回上野の森美術館大賞展 入選(一次賞候補)
個展「その水が澱むころ」
資料掲載「コケ植物の絵画的考察」『蘚苔類研究』12巻12号
平山郁夫奨学金 受賞
メディカルイラスト作成 Yukihiro Yamao,
「“Transcallosal” periventricular anastomosis in moyamoya disease: the fourth periventricular anastomosis and a potential predictor of hemorrhage」(『Journal of Stroke and Cerebrovascular disease』)
2024 あさかぜ賞 受賞
個展「足元の硝子色」
個展「ほころびというプログラム」
2025年 個展「小さな光の重なりについて」