シュルレアリスムの研究と実践を長年続けてきた碩学が、今年も写真の新作展を開催。
花と木、水と空と宇宙、そして驚異の旅を、日常の魔術としての光画に切り取る。
今展に寄せた桑原弘明による、新作スコープも展示する。
Guest Artist:桑原 弘明 / Hiroaki KUWABARA 「薄明が見せたまぼろし」製作年 2025年
SPECIAL EVENT:
巖谷 國士 トークショー「オブジェとは何か」
5月17日(土) 開場16:00~ 定員20名 ¥2,000 [ 1ドリンク付き ] ※定員に達したためご予約は終了いたしました。
Artist Profile:巖谷 國士 / Kunio IWAYA
1943年東京都生まれ。東京大学仏文科卒・同大学院修了、明治学院大学名誉教授。シュルレアリスム研究の第一人者であり、文学、美術、映画をはじめ、幅広い領域の評論や講演、展覧会監修などの活動で知られる。また、世界各地を旅する紀行作家・写真家でもある。 紀行作家・写真家としては、日本全県と海外66か国をめぐり、ヨーロッパ諸国、地中海・オリエント世界、アジアと日本各地についての著述や講演が数多い。10回を超える写真展では、都市や建築のほか、とくに庭園、水や植物、日常の驚異のオブジェなどをテーマとしてきた。
仏文学者としての専門領域は、作家アンドレ・ブルトンや画家マックス・エルンスト、写真家マン・レイなどを中心とするシュルレアリスムの文学・美術・写真・映画と、その歴史的・国際的な展開。それらについて多くの著書・翻訳書を発表し、展覧会の企画・監修もおこなっている。代表的な文庫本に『シュルレアリスムとは何か』、ブルトン『シュルレアリスム宣言・溶ける魚』『ナジャ』、ドーマル『類推の山』、エルンスト『百頭女』など。 また近年に企画・監修した大規模な美術展には、「澁澤龍彦幻想美術館」「〈遊ぶ〉シュルレアリスム」「森と芸術」「旅と芸術」「マン・レイと女性たち」などがある。いずれも図録を全巻執筆し、著書として刊行している。