私は点と点を線で結ぶことで自由な空間を作り、主に日本古来の文様や異国の風景をモチーフにした作陶を行なっています。「輪島塗」の製造・販売元の次女として育った私にとって、文様や家紋、そして工場（こうば）の職人が織りなす緻密で丁寧な手作業は身近なものでした。これらに加えて、23年にも及ぶ米国での生活や文化が作品に彩りを与えています。
私が陶芸を始めたのは2002年（44歳）、米国カリフォルニア州サンディエゴに住んでいた時で、とても遅いスタートと言えます。その後、2006年（48歳）からニューヨーク州バッファロー州立大学デザイン/陶芸学科で、造形や色、美術・工芸一般（木工、金工、繊維を含む）の基礎を学びました。
しかしながら、2012年（54歳）から2021年11月（63歳）まで、日本への帰国準備や帰国後発覚した病気の治療・後遺症などで全く土に触ることができず、やっと2021年秋に陶芸を再開できるまでに体力が回復しました。
パズルゲームを解くように、鮮やかな色を使って自分の空想の世界を作り、そこで遊ぶのが私の創作のカタチです。
ローランド純代
artist Profile:ローランド純代 / Sumiyo Roland
□ 陶歴
2002 - 2005
University of California San Diego Craft Centerで陶芸を学び始める
□ 教育
2006 – 2010
SUNY Buffalo State College*バッファロー州立大学
Bachelor of Fine Arts in Ceramics/Design (Summa Cum Laude)
*陶芸/デザイン美術学士（最優等にて卒業）
□ 個展
2009 Gallery 234. Buffalo State College, NY
iNTERsECTIONs (Part 1): Ceramics by Sumiyo Roland
2010 Gallery 234. Buffalo State College, NY
iNTERsECTIONs (Part 2): Ceramics by Sumiyo Roland
□ 公募展（全米）
2009 ClaySpace Warrenville (IL)
Clay3 Notional Juried Ceramics Exhibition
2010 Nippon Gallery, New York City (NY)
12th New York - Tokyo Friendship Ceramic Competition
2011 Mayco’s Booth at NCECA 2011 Tampa (FL)
2011, 2012
CHIARoScURO, Chicago (IL)
Annual Teapot Show “On the road again”
□ 公募展（日本）
2022 第56回女流公募展 京セラ美術館（京都）
2023 第67回新槐樹社展 国立新美術館（東京）
関西巡回展（奈良文化会館、京都市美術館別館）
□ アートフェア（米国：審査あり）
2009 – 2012
Allentown Art Festival
100 Craftman Show
Elmwood Avenue Festival of the Art
Clothesline Art Festival
Chautauqua Art Festival
Roycraft Art Festival
□ 受賞（米国）
2008 Buffalo State College: Undergraduate Summer Research Fellowship Program
*バッファロー州立大学: 学部生夏季リサーチフェローシップ・プログラム
2009 Buffalo State College: Sylvia Rosen Award for Excellence in Ceramics
*バッファロー州立大学: シルヴィア・ローゼン賞（陶芸部門）
2011 Allentown Art Festival 3rd Place
*アレンタウン・アート・フェスティバル第3位（陶芸部門）
2010 Grand Prize in Mayo Purchase Award
*Mayco Purchase賞グランプリ（Mayco社商品カタログに採用）
□ 受賞（日本）
2022 第56回女流公募展入選
2023 第67回新槐樹社展奨励賞
□ アパブリックコレクション
Mayco Colors, Hilliard, OH USA
