金沢美術工芸大学修士、北田杏実花による初個展。
展覧会名の“Connect”(=繋ぐ、結びつける)にある通り、北田の作品は一つ一つの磁器のパーツ、バラバラになった破片を繊維で繋ぎ合わせることで成り立っている。バラバラのものが異素材で繋ぎ合わせられることで、思いもよらない造形、素材の対比が創出される。
学部卒業制作1点を含む15点を展示する。
「私は作品制作において素材の対比を前提とし、陶磁器と繊維がどこまでも共通項の無い全くの異質なもの同士として一つの作品に共存することを強く意識している。陶磁器のパーツは規則性のある美しい回転体で、還元焼成によって青味がかって冷たい印象となり、またエッジを意識した造形にすることで繊維の編み地とは違う硬質な印象を持っている。対して繊維の編み地は不規則 に形が増幅していく特徴があり、布や糸の持つ温かみと相まって柔らかい印象を持つ。この二つの異なる素材が絡み合い繋がっていくことで、私の作品は出来上がっている。」北田 杏実花
artist Profile北田 杏実花 / Amika Kitada
1998年7月8日 兵庫県宝塚市生まれ
2024年3月1日 金沢美術工芸大学工芸科陶磁コース卒業
2024年4月8日 金沢美術工芸大学修士課程美術工芸研究科陶磁コース入学